首都直下地震などの大規模地震により、タンカーから重油が流出したことを想定した大規模な訓練が３１日、東京港で行われた。

　訓練は「マグニチュード７．３の地震が発生し、タンカーから陸に降ろしていた重油が東京港に大量に流出した」との想定で行われた。東京海上保安部や「出光興産」など２１の官民団体が参加し、オイルフェンスや吸着剤を使って油の拡散防止や回収作業の手順を確認した。

　東日本大震災では、燃料タンクなどから流出した油により、海上で火災が起きている。東京港は首都圏が震災被害に見舞われた際、救援物資の海上輸送などの要となるため、被害をいかに最小限に防ぐかが重要だという。