国内携帯電話３社全てで、１２年４月から９月の決算が出そろった。３１日に発表会見を行った「ソフトバンク」は、本業のもうけを表す営業利益で、３社で唯一、増益となった。

　ソフトバンクは３１日、１２年４月から９月期の連結の営業利益が前年同期比７．９％増の４０２７億円となり、上期として７期連続で過去最高益を更新したと発表した。先月発売した「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）５」の売り上げが伸びていることに加え、固定通信事業や傘下の「ヤフージャパン」の業績が好調なことが要因。

　一方、「ＮＴＴドコモ」の１２年４月から９月期の連結の営業利益は、前年同期比７．４％減の４７１１億円だった。スマートフォンの販売台数は大幅に伸びたものの、音声通話の収入が減ったことや新規事業の拡大に向けた費用が増えたことなどが響き、減益となった。

　また、「ＫＤＤＩ」の１２年４月から９月期の連結の営業利益は、前年同期比１３．３％減の２３１２億円だった。スマートフォンの増加に伴うデータ通信料収入などは増えたが、機種変更による端末販売収入が減ったことなどが響き、減益となった。