国連特使、シリア問題めぐり露外相と会談
内戦状態が続くシリア情勢をめぐり、国連などの特使を務めるブラヒミ氏は29日、ロシア・モスクワでラブロフ外相と会談した。
今回の会談は、ブラヒミ氏自身が調停役として手がけたシリアの一時停戦が事実上崩壊している中で行われたもの。ラブロフ外相は会談後の会見で、「停戦が守られなかったことは非常に残念だ」と述べた。一方のブラヒミ氏も停戦の崩壊を認めた上で、「失望はしていない。暴力を沈静化するために、シリア内外での協力を続けます」と述べた。
その上で、両者は、シリア政権側と反体制派に対し、戦闘をやめて交渉のテーブルにつくよう説得する方針で一致したことを明らかにした。
ブラヒミ氏はこの後、中国を訪問する予定。