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大接戦続く米大統領選 両候補は“総力戦”

2012年10月27日 9:05

 選挙戦終盤を迎えたアメリカ大統領選挙は、オバマ大統領と共和党・ロムニー候補の大接戦が続いている。こうした中、両候補は「総力戦」を展開している。

 「リアルクリアポリティクス」によると、各社の最新世論調査の支持率の平均はオバマ大統領が47.0%、ロムニー氏が47.9%と、ロムニー氏がわずかにリードしている。中には「ギャラップ」のように、オバマ大統領が46.0%、ロムニー氏が51.0%と、ロムニー氏がオバマ大統領に5.0ポイントの差をつけたものもある。

 危機感を強めるオバマ陣営は、激戦州の事務所に連日ボランティアが詰めかけてオバマ大統領への投票を呼びかけるなど、票の掘り起こしに必死となっている。バージニア州の事務所では25日、若者から高齢者まで約30人が、携帯電話を片手に夜まで投票を呼びかけていた。また、オバマ大統領自らも25日、激戦州の遊説の合間を縫って、地元・シカゴで電話作戦に飛び入り参加した。

 一方、今の勢いを維持しようと必死のロムニー氏は26日、アイオワ州で「アメリカはCHANGE(変革)を必要としている。私たちが力を合わせれば、CHANGEが可能だ」と訴えた。

 投票日まであと11日、両陣営とも一歩も引けない総力戦が続く。