×

レバノンで爆弾テロ事件の余波広がる

2012年10月22日 10:13

 レバノンで、治安当局幹部らが死亡した爆弾テロ事件の余波が広がっている。事件にシリアが関与していると抗議するデモ隊の一部が暴徒化し、警官隊と衝突した。

 レバノンの首都・ベイルートで21日、政府に抗議するデモ隊が首相官邸などに乱入しようとして治安部隊と衝突した。発端となったのは、先週起きた爆弾テロ事件で、死亡した治安当局の幹部が、シリア・アサド政権の関与も指摘されているハリリ元首相の暗殺事件を捜査していたことから、今回の爆弾テロの背後にもアサド政権がいるとして抗議デモが広がったもの。

 レバノン・ミカティ首相はアサド政権寄りとみられており、デモ隊からは首相の退陣を要求する声も上がった。シリア情勢の波及を受けて、レバノンでも混乱が広がるおそれが出ている。