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オバマ大統領vsロムニー候補、批判の応酬

2012年10月17日 18:09

 アメリカ大統領選挙まであと3週間となった16日、ニューヨーク州で2回目のテレビ討論会が開かれた。前回から一転して攻めの姿勢を貫いた民主党・オバマ大統領と、共和党・ロムニー候補との間で批判の応酬となった。

 オバマ大統領「ロムニー候補が中国で活動する企業に投資し、(中国の)雇用を創出したことを忘れてはなりません!ロムニー候補、あなたは中国に厳しい姿勢をとることが最も似合わない人だ」

 ロムニー候補「中国は何年も為替操作をしてきた。大統領には為替操作国認定の権限があるにもかかわらず、それを拒否し続けてきた。私が大統領になれば、就任の日に、中国を為替操作国に認定します」

 このように、中国に対しては、どちらが厳しい姿勢をとるか言い合いとなった。また、経済をめぐっては、オバマ大統領が「ロムニー候補がやろうとしているのは富裕層の特別扱いだけだ」と激しく攻撃すると、ロムニー候補は「この4年間で中間層は追い詰められた」とやり返した。

 前回のテレビ討論とは違い、激しい議論の応酬になった今回について、アメリカメディアでは、攻撃姿勢に転じたオバマ大統領がやや優勢だったものの、ほぼ互角との見方が出ている。横一線の大接戦の行方は、来週のテレビ討論最終回に持ち越されることになりそうだ。