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海上防衛は日本人の存在基盤守る~野田首相

2012年10月14日 19:30
海上防衛は日本人の存在基盤守る~野田首相

 14日、海上自衛隊の観艦式に出席した野田首相は、沖縄・尖閣諸島周辺の領海侵犯などが続く中、「海を守ることが日本人の存在の基盤そのものを守ることだ」と強調した。

 野田首相「我が国の海を守るという諸君の職責は、日本人の存在の基盤そのものを守ることに他なりません」

 野田首相は訓示の中で、「安全保障環境はかつてなく厳しさを増している」との認識を示した上で、尖閣諸島や竹島などをめぐる中国や韓国との対立を念頭に、「領土や主権をめぐる様々な出来事も生起している」と指摘した。その上で、「新たな時代を迎え、自衛隊の使命は重要性を増している」と隊員を激励した。

 海自の観艦式は、陸上・航空自衛隊の観閲式などと順番に3年に1度開かれる。今年の観艦式にはアメリカ軍のイージス艦「シャイロー」など、外国の部隊を含む48隻の艦船などが参加し、哨戒機による爆弾の投下や救難飛行艇の海面への離着陸など、日頃の訓練の様子が披露された。

 一方、海上保安庁の巡視船1隻が参加を予定していたが、尖閣諸島をめぐる対応などで取りやめとなった。