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米大統領選 副大統領候補がTV討論で火花

2012年10月12日 13:31

 来月のアメリカ大統領選挙に向けた副大統領候補のテレビ討論が、日本時間12日午前10時半頃、ケンタッキー州で開かれた。共和党のホープ・ライアン下院議員とベテランの民主党・バイデン副大統領が火花を散らした。

 討論会では、民主党・オバマ政権の政策を批判するライアン議員に対し、バイデン副大統領が厳しい言葉を浴びせる場面が目立った。

 バイデン副大統領「ロムニー候補は、自動車産業を破綻させてしまえと言った。国民の47%が(納税)責任を果たしていないと言う人だから驚かないが、(彼らは裕福な)12万世帯の家族に引き続き減税しようとしている。あなたたちは中間層を人質にとっているのだ!」

 ライアン議員「我々は誤った方向に進んでいる。経済はどんどん鈍っている。1.3%の成長率は去年より低く、去年はおととしより悪くなっている」

 バイデン副大統領は共和党・ロムニー候補の「所得税を払っていない47%の国民のことは心配しない」との失言を繰り返し持ち出し、ロムニー候補の下では、高齢者や中間層が切り捨てられると強調した。

 感情を表に出すバイデン副大統領に対し、ライアン議員は、冷静な語り口でオバマ大統領の経済政策は効果がないと訴えた。

 守りの姿勢が批判を浴びた先週の大統領候補のテレビ討論から、一転して攻撃的な姿勢に転じたオバマ陣営が、大接戦から抜け出すきっかけとなるのか注目される。