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民・自初顔合わせ 首相、党首会談申し入れ

2012年10月11日 15:48
民・自初顔合わせ 首相、党首会談申し入れ

 野田首相(民主党代表)は11日午後、自民党・安倍総裁と、新体制発足後初めてとなる顔合わせを行った。約5分の初顔合わせで野田首相は、安倍総裁と党首会談を行った上で臨時国会を召集したい考えを伝えた。

 野田首相「当然のことながら、しかるべき時に臨時国会を開催させていただいて、大いに議論させていただきたい。また、それに先立ちまして、党首会談を実現したい」

 安倍総裁「わかりました。その上で、実り多い党首会談に」

 野田首相は今後、党首会談が実現した際に、赤字国債発行法案などの成立に向けて自民党の協力を得たい考え。これに対し、安倍総裁は、衆議院の年内解散を確約するよう求め、真っ向から対立している。このまま党首会談を行っても決裂することが確実なため、まず幹事長などのレベルで話し合っていくことになったが、展望はなお見えない。

 民主党・輿石幹事長は11日午後、「(Q党首会談はいつ頃までにやりたい?)そんなことは、やってみないとわからないでしょう。そういうことはそんなに簡単に言える話でもないし、答える話でもないでしょう」と述べている。

 東日本大震災の復興予算が適正に使われていないと指摘される問題をめぐっても、11日、民主党の委員が欠席して衆議院の決算行政監視委員会の小委員会は開かれなかった。「決められない政治」が続けば、与野党ともに厳しい批判を受けることになる。