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露・プーチン大統領が還暦、人気に陰りも

2012年10月8日 2:46

 ロシア・プーチン大統領が7日、満60歳の誕生日を迎えた。

 00年に初めて大統領に就任したプーチン氏は、今年3月の大統領選挙で当選し、3期目を迎えた。インターファクス通信は7日、混乱していたロシア社会への対策を講じた「安定性の象徴」と報じた。

 しかし、モスクワでは政権の長期化を批判するデモが断続的に行われている他、ロイター通信が8月に行った世論調査で好感度が48%と50%を下回るなど、人気に陰りが見えてきている。

 7日は大統領府の近くで、プーチン大統領の退陣を求める集会が予定されていた。「60歳になったプーチン大統領は、年金生活に入るべき」と訴えようとしていたが、主催者は警察に連行された。

 一方、プーチン大統領は、予算をめぐってメドベージェフ内閣の閣僚2人を処分するなど、地元関係者はメドベージェフ首相の解任も時間の問題との見方を強めている。長期政権化に批判も出始める中、反対勢力には強い手段に出るというプーチン政権の方針を垣間見た還暦の日となった。