イギリス・ロンドンで６日、日本文化を紹介するイベントが行われ、東日本大震災の津波で水につかり、着られなくなった和服をリサイクルした商品などが注目を浴びた。

　観光名所・トラファルガー広場を貸し切って行われたイベントで現地在住のデザイナーが販売したブローチやバッグは、東日本大震災の津波で水につかるなどして着られなくなった和服を、宮城・東松島市の仮設住宅で暮らす女性６人がつくり変えたもの。

　避難中の趣味としてつくり始めたそうだが、被災地でつくったことではなく、商品として受け入れられることを目指しているという。この活動を聞いたデザイナーが宮城を訪れ、イギリス人の好みに合うようアドバイスした。

　デザイナー・牟田園涼子さん「かわいそうという気持ちで買うのではなく、かわいいものを買った。自分以外にも喜んでくれる人がいる。そして、ちゃんとビジネスも発生している」

　ロンドンの客の評価も上々で、今後、海外のオンラインショップでも販売したいとしている。