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尖閣は沖縄の一部…返還調印前に米国が確認

2012年10月5日 22:24
尖閣は沖縄の一部…返還調印前に米国が確認

 沖縄・尖閣諸島の領有権をめぐり、71年の沖縄返還協定調印の前に、当時のアメリカ・ニクソン大統領らが「尖閣諸島が沖縄の一部だ」と確認していたことがわかった。

 カリフォルニア州にある、ニクソン元大統領に関する資料を集めた施設に、尖閣諸島をめぐるニクソン元大統領の会話の音声が保管されていた。71年6月にホワイトハウスの大統領執務室で録音された音声資料によると、当時のニクソン大統領とキッシンジャー大統領補佐官らが、まもなく調印される沖縄返還協定に関して話し合った際、尖閣諸島を沖縄の一部とみなすことを確認していた。

 音声資料によると、キッシンジャー大統領補佐官は「45年に台湾は返されましたが、尖閣諸島は沖縄にとどまりました」と述べている。

 このやりとりが行われた当時、アメリカと国交があった台湾は、尖閣諸島が沖縄とともに日本に返還されることに反対していた。しかし、ニクソン大統領らは、51年に署名されたサンフランシスコ平和条約で、アメリカが尖閣諸島を支配した際、台湾が領有権について異議を申し立てなかったことも確認していた。