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マウスのiPS細胞から卵子作製~京大

2012年10月5日 7:30
マウスのiPS細胞から卵子作製~京大

 京都大学の研究グループは、マウスの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から卵子を作ることに成功したと発表した。不妊症の原因究明につながる可能性もあるという。

 京都大学の研究グループによると、雌のマウスのiPS細胞と卵巣の体細胞を培養して、マウスに移植したところ、卵子を作ることに成功したという。研究グループはこれまで、雄のマウスのiPS細胞から精子を作ることに成功していたが、卵子の作製は世界で初めて。さらに、作製した卵子を体外受精させたところ、健常なマウスが生まれた卵子もあったという。

 現在のところ、ヒトへの応用は技術的に難しく、倫理的な制約もあるが、研究が進めば、不妊症の原因究明などにつながる可能性があるという。