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イスラム過激派が最大拠点撤退 ソマリア

2012年9月30日 8:09

 内戦が続くアフリカ東部・ソマリアで政府軍などと戦闘を続けているイスラム過激派組織が29日、最大の拠点都市から撤退した。ロイター通信が伝えた。

 ロイター通信によると、ソマリアのイスラム過激派組織「アルシャバブ」の報道官は29日、南部の拠点都市・キスマユから撤退することを明らかにしたという。

 ソマリアでは、内戦による無政府状態の下で、国際テロ組織「アルカイダ」と連携するアルシャバブが国土の大半を実効支配する状態が続いていた。

 しかし、去年から隣国・ケニアなどが派遣した部隊が掃討作戦を進めており、28日には、最後の拠点都市とされるキスマユの制圧に向けた総攻撃が始まっていた。

 アルシャバブは戦闘の継続を宣言しているということだが、拠点都市を失ったことで組織の弱体化が進む可能性もある。