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NY株20ドル安、欧州の信用不安に警戒感

2012年9月25日 8:39

 24日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は先週末比約20ドル値を下げて取引を終えた。ヨーロッパの信用不安に対する警戒感が再び大きくなりつつある。

 アメリカでは、懸念材料だった住宅関連市場に薄日が差し始めてきている。しかし、ヨーロッパの信用不安解消に向けた関係国の協力態勢に疑問を投げかける声が市場で出ている。さらに、中国ばかりでなく、ドイツでも景気減速を示す統計が出たことが売りの材料となっている。この結果、優良株で構成するダウ平均株価は先週末比20ドル55セント安い1万3558ドル92セント。ハイテク株中心のナスダック総合指数は先週末比19.18ポイント下げ、3160.78で取引を終えている。

 また、「アップル」は、最新スマートフォン「iPhone(アイフォーン)5」が発売から3日間で販売台数が500万台を突破したと発表した。アメリカのインターネット検索大手「グーグル」は、株価が上場以来の最高値を記録している。市場関係者は、世界経済の不透明感が漂う中、アメリカ経済の踏ん張りはアップルやグーグルのような会社の存在が大きいと指摘している。