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高田松原海岸で防潮堤復旧工事始まる 岩手

2012年9月25日 22:37
高田松原海岸で防潮堤復旧工事始まる 岩手

 東日本大震災による津波で大きな被害を受けた岩手・陸前高田市の高田松原海岸で25日、災害復旧への大きな一歩となる防潮堤の復旧工事が始まった。

 着工式は、被災した海岸近くで約100人が出席して行われ、黙とうの後、戸羽太市長らがくわ入れを行い、工事の安全と防潮堤の早期完成を祈願した。

 高田松原海岸は全長約2000メートルで、海側に高さ3メートルの第一線堤、その約100メートル後ろ側に、震災前の2倍以上となる高さ12.5メートルの防潮堤本体が建設される計画。第一線堤と本体の間には、松原が復元される予定。

 戸羽市長は「待ちに待った日。街づくりを進めるには防潮堤があるのが前提。目に見える形で始まるので市民も喜んでいると思う」と述べた。

 高田松原海岸の災害復旧工事は約230億円をかけて行われ、16年3月の完成を目指している。