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RSウイルス感染症、福岡や東京などで急増

2012年9月25日 21:38

 乳児の肺炎にもつながるRSウイルス感染症が、福岡県や東京都などで急激に増えている。

 国立感染症研究所に全国で定点観測している小児科から報告されたRSウイルスの感染者は、今月9日までの1週間に2785人で、調査開始以来、最も多かった去年の2倍以上となっている。地域別では、福岡県で479人、東京都で317人、宮崎県で285人などとなっている。年齢別では、1歳以下が約75%を占めている。

 RSウイルス感染症は例年、冬に流行し、夏には患者が少ない傾向だったが、去年と今年は7月から増加傾向が見られるという。

 RSウイルスは、くしゃみなどによる飛まつ感染と肌に触る接触感染があり、一生に何度も感染するが、乳児が重症化すると肺炎を引き起こすこともあるということで、国立感染症研究所は、手洗いの徹底など注意を呼びかけている。