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尖閣沖領海侵入の台湾船に海保が警告

2012年9月25日 12:28
尖閣沖領海侵入の台湾船に海保が警告

 日本の沖縄・尖閣諸島の国有化に抗議する台湾の漁船団と巡視船が25日朝、尖閣諸島沖で日本の領海に入った。海上保安庁の巡視船が放水するなどして警告し、船団は島の周辺から離れつつある。

 海上保安庁によると、25日午前7時40分頃から、台湾の巡視船8隻が、尖閣諸島・魚釣島の沖で相次いで日本の領海に入った。台湾の漁船も約40隻が領海に入った他、領海の外側にも約10隻の台湾漁船が確認された。

 漁船団は、尖閣諸島の領有権を主張するのぼりや横断幕を立て、魚釣島に向けて航行し、海上保安庁の巡視船が放水するなど警告を続けた。台湾の巡視船も海上保安庁の巡視船に放水するなどしていたが、その後、台湾の漁船や巡視船は方向を変えて島から離れつつある。台湾のメディアは「漁民らが『目的は達成した』として台湾に向けて戻っている」などと伝えている。

 海上保安庁は引き続き警戒を続けている。