老朽化が進み、維持管理が課題となっている首都高速道路について今後の整備のあり方を検討してきた有識者会議は１９日、高速道路の地下化を含めた整備を目指すなどの提言をまとめた。

　首都高速道路は、約３００キロの道路のうち、都心環状線や１号羽田線など、建設から４０年以上たつものが約３割を占め、老朽化する高架の維持管理などが課題となっている。

　今後の首都高速の整備のあり方を検討してきた有識者会議は１９日、高架橋を撤去して、用地買収のいらない大深度地下に高速道路を走らせるなどの提言をまとめた。

　事業費については料金収入から得ることを検討し、今後、想定される首都直下型地震に備え、緊急輸送道路の役目を果たす必要性などもあるため、直ちに具体的な検討を進めるべきだとしている。