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自民総裁選、各地で支持訴え 町村氏は静養

2012年9月20日 22:35
自民総裁選、各地で支持訴え 町村氏は静養

 自民党総裁選挙は開票日まで1週間を切った。候補者はそれぞれが各地で支持を訴えた。

 安倍晋三元首相は、東京・秋葉原で、マンガやアニメなどに理解がある麻生太郎元首相を応援弁士に街頭演説を行い、「この島はやはり私たち自身の手で守るんです。戦後体制から脱却する」と訴えた。また、これに先立ち訪れた宮城県内の震災被災地では、農家などを視察して回った。

 石破茂前政調会長も被災地の福島県を訪れた。仮設住宅に住む人たちから「幼稚園で給食を作るが、なるべく水道水を使わないようにしている。安心させてほしい」との要望が寄せられたのに対し、石破氏は「そこを信用してもらわないといけない。国と市がこうなっているから大丈夫だと言わないと誰も安心しない」などと話した。

 急病により検査入院中の町村信孝元官房長官は、20日も病院で静養を続けた。町村氏の陣営の細田博之元官房長官は「町村氏本人は総裁選を継続することに十分な意欲を持っている」と述べた。町村氏は21日にも会見するという。

 石原伸晃幹事長は、東京・江東区の商店街を歩いて支持を訴えた。石原氏は「自民党を立て直し、保守本流のまっすぐな国造りをさせていただきたい」と語った。商店街では焼き鳥を買うなど、地元住民との交流を行った。

 林芳正政調会長代理は、地元・山口県に入り、総決起大会を開いた。林氏は「いま立たなければ、この日本の漂流は止められない。そういう強い思いで、同志の皆さんのおかげで、ここに立たせていただくことができた」と訴えた。

 総裁選は21日から再び地方遊説を行う予定で、26日に投開票される。