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中国各地で大規模な反日デモ、一部が暴徒化

2012年9月15日 18:39
中国各地で大規模な反日デモ、一部が暴徒化

 日本政府による沖縄・尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが15日、中国各地で起きた。在北京日本大使館前では、デモ隊と武装警察がもみ合う事態となった他、内陸部ではデモ隊の一部が暴徒化した。

 大使館前には約1万人が集まり、「日本人は尖閣諸島から出ていけ」などと訴えながら抗議デモを行った。デモ隊は大使館敷地内にペットボトルなどを投げ入れた上、一部が大使館の敷地内へ乱入しようとし、武装警察ともみ合う事態となった。大使館前にはバリケードが張られ、公安当局は大量に武装警察を投入するなど警備を強化している。首都・北京でこれだけの大規模な反日デモが起きたのは05年以来。

 内陸部・陝西省西安では、暴徒化したデモ隊が、日本食レストランが入る建物を壊して中に乱入、建物内でも破壊行為を繰り返した。また、日本製の車が壊されて焼かれるなど、抗議行動はエスカレートしている。

 また、山東省青島の「ジャスコ」や湖南省長沙の「平和堂」などの日系スーパーにデモ隊が押し入り、店内で破壊行為をしたという。

 デモは少なくとも国内20都市に広がっているが、日本大使館によると、これまでのところ、日本人がケガをしたなどの情報は入っていない。

 16日も大規模なデモが呼びかけられているため、緊迫した情勢が続いている。