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自民党総裁選の5候補、論戦繰り広げる

2012年9月15日 21:04
自民党総裁選の5候補、論戦繰り広げる

 自民党総裁選挙に立候補した5人は15日、日本記者クラブ主催の討論会に出席した。それぞれの候補は、厳しい質問に答えた。

 安倍元首相は、07年に突然首相を辞任しながら、今回出馬した理由が問われた。安倍氏は「経験を生かして難局に立ち向かえとの同志の声に応え、最終的に決断した」と述べた。

 自民党離党経験のある石破前政調会長は、離党と復党の理由が問われた。石破氏は「なぜ自民党にいなければならないのか、自分の考えと違う党の公約を掲げて選挙に出ることは、有権者への背信行為」と答えた。

 町村元官房長官は、要職を歴任しながら総裁選初出馬となることに、リーダーとして欠けるものがあるのではないか、と問われた。町村氏は「『遅れてきた青年』かもしれないが、しっかりした政治をするのがご恩返し」と話した。

 石原幹事長には、谷垣総裁を支える執行部ながら出馬したことへの批判にどう応えるかとの質問が出た。石原氏は「反省するなら(谷垣総裁を)十分売り出せなかった。今ここで本気で気合を入れないと、日本が沈没するという強い危機感。ここは私にやらせてくださいと(谷垣氏に)申し上げた」と答えた。

 林政調会長代理には、参議院議員が首相を目指す総裁となることについて問われた。林氏は「参院議員が首相になることを、当然憲法は想定している。既成概念や過去の慣例にとらわれない自民党(にしたい)」と述べた。

 5人の候補はその後、全国遊説のスタートとなる東京・有楽町で街頭演説を行った。

 自民党総裁選は議員票・党員票計499票で争われ、26日に開票となる。