パラリンピックが閉幕したイギリス・ロンドンで１０日、メダリストによるパレードが行われた。イギリス国内では大会の成功を祝う声が広がっている。

　イギリスは今回、オリンピックで６５個、パラリンピックでも１２０個のメダルを獲得した。宝くじの売り上げなどを原資として、両大会の選手を分け隔てなく生活面も含めてサポートするなど、国を挙げた支援が実を結んだ形。

　オリンピックやパラリンピックでは、懸念されていたテロや交通機関の大きな混乱はなく、チケットもほぼ完売するなど、両大会は成功との見方が大勢。キャメロン首相は「イギリスのスポーツ界にとって最高の夏だ。選手たちは私たちの誇りだ」と述べた。

　イギリスは、６月に行われた女王の即位６０年を祝う式典から立て続けにビッグイベントをこなし、久々の高揚感に包まれた。これを低迷する経済の立て直しにつなげられるかどうかが祭りの後の焦点になりそうだ。