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11年度の小中高生の自殺、過去6年で最多

2012年9月11日 18:10
11年度の小中高生の自殺、過去6年で最多

 文科省は11日、児童や生徒のいじめや自殺などの状況について、昨年度の調査結果を公表した。

 文科省が全国の小・中・高校に対して行った調査によると、11年度に自殺した児童や生徒は200人で、私立学校なども調査対象に加えた06年度以降で最も多かったことがわかった。このうち、自殺した子供が置かれていた状況について、「いじめ問題」があったケースは4件(2%)で、「不明」とする回答は115件(57.5%)と過半数を占めている。一方、いじめの認知件数は約7万件で、10年度よりは約7000件減った。

 いじめを発見したきっかけは、「学校のアンケート」などが28.3%と最も多く、「本人からの訴え」(23.4%)、学級担任が発見したケース(18.1%)などと続いている。文科省は、「いじめについて、十分に認知できているとは言えない」として、さらに実態把握を進めたいとしている。