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大阪維新の会が国会議員らと公開討論

2012年9月9日 19:48
大阪維新の会が国会議員らと公開討論

 次の衆議院議員選挙で国政に進出することを決めた大阪維新の会は9日、新党「日本維新の会」への合流を検討している国会議員らと政策や理念について公開討論を行った。

 橋下代表は、新党の政策綱領となる「維新八策」について「公約ではない」と改めて強調し、討論会は「価値観を共有できるかどうか確かめあう場だ」と説明した。

 討論会には、民主党・松野元官房副長官や自民党・松浪健太議員ら7人の国会議員、名古屋市・河村市長らが参加した。統治機構や経済財政、外交などをテーマとし、事実上の「公開面接」の意味合いを持つ討論だったが、そもそも「相思相愛」同士による討論で、考え方の違いを追及しあう場面はほとんど見られなかった。そのせいか、維新の会関係者の傍聴席も後半は特に空席が目立った。

 今後は国会議員側の離党と新党への合流が見込まれているが、9日に参加した国会議員からも「維新の会は実際、何を考えているかわからない」「候補者選びも橋下さん次第になるのでは、国政ではやっていけない」といった疑問の声が漏れている。

 橋下代表は「細かな個別政策について論議しても意味がない」と予防線を張ったが、国政進出に向けては政策の具体性・実現性をどこまで煮詰められるかが課題となる。