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都や埼玉など、水不足で11年ぶり対策本部

2012年9月4日 12:56
都や埼玉など、水不足で11年ぶり対策本部

 利根川水系上流のダムの貯水量が過去3番目の低さとなるなど、関東地方で水不足が懸念されていることを受けて、利根川流域の都県では、11年ぶりに対策本部を設置し、取水制限などを検討している。

 利根川水系上流にある8つのダムの貯水率は、3日午前0時現在、40%と、平年比で53%となっていて、群馬県の矢木沢ダムでは5%まで低下している。

 こうした事態を受けて、埼玉県は4日、渇水対策本部を設置し、今後の対応を協議した。その結果、「上水道は利根川から10%の取水制限、農業用水は高温障害のおそれがなくなった地域から順次、10%の取水制限を行う」との方針がまとまった。

 一方、千葉県や東京都でも渇水対策本部が設置され、積極的に節水を呼びかけていくという。こうした自治体の対応案を踏まえ、今週、関東地方整備局と流域の自治体が協議し、正式に取水制限を決定する見通し。