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共和党大統領候補・ロムニー氏の訴えとは…

2012年8月31日 20:41

 11月のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の全国大会は30日、閉幕した。この中で、大統領候補に指名されたロムニー前マサチューセッツ州知事は、アメリカを再建すると訴えた。会場があるフロリダ州から青山和弘記者が解説する。

 ロムニー氏が演説で多くの時間を費やしたのが、オバマ大統領の4年間がいかに失望したもので、失敗だったかということだった。演説は、経済雇用問題などをめぐり、国民の間にくすぶるオバマ大統領への失望と不満を呼び起こして自分の支持拡大につなげたいという思いが強くにじんだものだった。

 実際、オバマ大統領に不満を持つ人が多いわりには、ロムニー氏の支持は伸びていない。ロムニー候補が接戦を抜け出すためには、金持ちで親しみにくいとの印象を払拭して、国民から愛され信頼されること、政権批判だけでなく、自らが訴える雇用拡大や財政再建の道筋を具体的に説明することが求められる。

 ロムニー陣営は自身の写真がプリントされたTシャツも作って支持拡大に躍起だが、オバマ大統領を上回る希望を託せる候補として受け入れられるかが選挙戦のカギを握る。