×

日朝協議「ハイレベルでの協議開催」で一致

2012年8月31日 18:00

 中国・北京で、約4年ぶりに行われた日本と北朝鮮の政府間協議が31日、終了した。今後、局長級などより高いレベルでの協議を開く方向で双方は一致した。

 予定を急きょ延長し、3日にわたって行われた協議で、日本側は拉致問題についての立場を重ねて主張した。

 日本時間31日午前11時から始まった3日目の協議は、約2時間行われ、昼過ぎに終了した。日本政府関係者によると、日朝双方は今後、局長級などより高いレベルでの協議をできるだけ早く開くために調整を続けることになった。

 議題については「互いが関心を持つ事項」を「幅広く」話し合う方向。この「互いが関心を持つ事項」について、日本政府関係者は「拉致問題が含まれるのは明らかだ。北朝鮮側も同様に理解していると思う」と話し、議題に含まれるという認識を示した。日本側は、終戦前後に北朝鮮で死亡した日本人の遺骨問題や安全保障についても取り上げたい考え。ただ、31日までの話し合いではハイレベル協議の具体的な日程を決めることはできなかった。

 今回は対話の窓口を開いたままにできたのが成果といえ、具体的な議題などについては、今後、調整が続けられることになる。