×

IAEA イラン専従チーム発足へ

2012年8月31日 17:00

 イランの核兵器開発疑惑で、国際原子力機関(IAEA)が新たに「イラン専従チーム」を発足させ、事態の打開に乗り出すことがわかった。

 IAEAに近い関係筋によると、イラン専従チームは、査察官の他、情報分析や軍事技術の専門家などからなる。通常の査察に加えて、核兵器開発疑惑の解明に向けた活動を専門的に行い、事態の打開を目指すという。

 また、IAEAは30日、イランの核開発に関する報告書を明らかにした。報告書では、具体的な数値やグラフを用いて、過去1年で20%の濃縮ウランの生産量が2倍以上になっていることや、関連設備の規模が拡大されていることなどを明らかにしている。

 さらに、今年初めから、IAEAとイランの間で疑惑解明についての協議が開始されたのと時期を合わせるように、立ち入りを求めている軍事関連施設で隠ぺい工作ともとれるような行為が目立つようになったこと、20%濃縮ウランの生産量が増えていることが指摘されていて、国際社会の懸念が高まる中、イランが核開発を加速させている実態を示している。