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打倒オバマ大統領、ロムニー氏が演説へ

2012年8月31日 8:05

 アメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の全国大会は30日、最終日を迎えた。大統領候補に指名されたロムニー氏は、打倒オバマ大統領への意気込みを示す指名受託演説を日本時間31日午前11時過ぎから行う。

 ロムニー氏は、元投資ファンドの経営者として経済問題への強さが最大の武器。また、42歳の若き経済財政通であるライアン下院議員を副大統領候補に抜てきし、アメリカ経済・財政の立て直しを前面に押し出して戦う戦略。

 その一方で、総額160億円と言われるロムニー氏の資産家ぶりは、格差が社会問題になる中で常に批判の対象となっている。会場の外でも連日、数百人が反ロムニーのデモ行進を行っている。

 また、親しみやすさの点でも世論調査でオバマ大統領に大きく水をあけられていて、ロムニー氏は演説で自らの人間味も強くアピールする方針。

 指名受託演説は大統領選の流れを大きく変えることもある。ロムニー氏がオバマ大統領に対する不満の受け皿として認められるのか、選挙の行方を左右する。