自民党は３１日、総裁選挙を９月２６日に行う日程を決定した。谷垣総裁が再選されるかが焦点となる中、石破前政調会長が出馬の意向を固めた。

　自民党は、総裁選挙を９月１４日に告示し、９月２６日投開票とする日程を決めた。国会議員票２００票、党員票３００票の合計５００票で争われる。

　こうした中、論客で知られる石破氏が出馬の意向を固めた。出馬に必要な推薦人２０人はすでに確保したという。石破氏は９月８日の会期末を待って出馬表明するとみられている。一方、出馬を検討している安倍元首相も「経済成長」をテーマとして９月５日に勉強会を立ち上げる。これは出馬する場合の基盤となるもので、６１人の発起人が名を連ねている。この他、町村元官房長官と林政調会長代理が出馬に意欲を示しており、谷垣総裁が出馬しない場合は、石原幹事長が出馬する可能性もある。

　また、谷垣総裁は自らに近い複数の議員には再選を目指して出馬したい考えを伝えている。周辺は「これから出馬への環境整備を行う」と話しており、党の執行部を皮切りに、出身派閥、古賀派・古賀会長や同じ京都府選出の伊吹元幹事長らと会談して協力を求める方針だという。ただ、今の国会で野田首相を解散に追い込めない場合、責任論が出て厳しい立場になる可能性がある。