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国会空転の一方、民自で党首選び本格化

2012年8月31日 1:49
国会空転の一方、民自で党首選び本格化

 野田首相に対する問責決議の可決を受け、国会が事実上空転する一方で、民主党と自民党では来月下旬の党首選びに向けた動きが始まっている。

 民主党は来月21日に代表選挙を行う予定で、党内では野田首相の対立候補擁立を目指す動きが本格化し、これまでに、TPP参加に反対する山田元農水相や、田中真紀子元外相らを推す声が上がっている。しかし、まとまりに欠けており、現段階では野田首相の再選が有力視されている。

 一方、自民党総裁選挙は9月26日の投開票で日程が固まった。谷垣総裁が再選されるかが焦点。

 30日夜、石破前政調会長の擁立を目指す議員ら14人が会合を開き、来週、石破氏に出馬を要請することで一致した。出馬に必要な推薦人20人は既に確保したという。石破氏は来月8日の会期末を待って出馬表明するとみられている。

 一方、安倍元首相と側近議員らも会合を開いた。これは安倍氏が主催する経済成長をテーマとした勉強会の準備会合で、9月5日に勉強会を立ち上げることを決めた。発起人の確定作業も行われ、最終的に50人を上回ったという。

 この他、町村元官房長官と林政調会長代理が出馬に意欲を示しており、谷垣総裁が出馬しない場合は、石原幹事長が出馬する可能性もある。