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オバマ大統領が遊説 野党党大会中は異例

2012年8月30日 13:14

 11月のアメリカ大統領選挙に向けて、フロリダ州タンパでは野党・共和党の全国大会が開かれている。これに対し、民主党・オバマ大統領が29日、異例の遊説を行った。

 共和党大会は日本時間30日も行われ、ライス前国務長官らが次々と登場し、盛り上がりを見せている。これに対し、オバマ大統領が異例の行動に出た。

 野党の党大会期間中は選挙活動を控えるのが通例だが、オバマ大統領は29日、重要州であるバージニアで、前回の大統領選で熱狂した若者たちの「オバマ離れ」を何とかくい止めようと、若者たちを前に支持を訴えた。

 22日から25日に行われた世論調査(ABCテレビ/ワシントン・ポスト調べ)では、共和党大統領候補・ロムニー氏の47%に対し、オバマ大統領は46%と逆転を許している。

 バージニア州の会場に来ていた若い男性は、「学校でもオバマ支持をやめた人がたくさんいるよ。僕や友達はまだ支持しているし、再選してほしいと思っているけど」と話した。

 オバマ大統領はこの日、「若い皆さんの力が必要だ!」と声を振り絞った。これに対して、共和党の関係者は「オバマ大統領は一年中、選挙活動ばかりだ」と冷ややかだ。

 いずれにしてもこの異例の遊説がオバマ大統領の焦りの表れであることは間違いない。