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東電テレビ会議映像を裁判所に保管

2012年8月30日 4:45
東電テレビ会議映像を裁判所に保管

 福島第一原発の事故をめぐり「東京電力」の株主が、当時の役員らに損害賠償を求めている株主代表訴訟で、東京地裁は、事故直後の東京電力社内のテレビ会議の様子を記録したディスク、約150枚を裁判所に保管した。

 この裁判では、原発事故をめぐって東京電力の役員らの責任を訴えている株主側が、テレビ会議の記録について、「消去される可能性がある」として、証拠として確保するよう東京地裁に申し立てていた。これに対し、東京電力は、当初、プライバシーなどを理由に開示を拒否していたが、その後の協議の結果、東京地裁は、事故当日から21日間のテレビ会議の記録について、映像や音声を加工していないディスク約150枚を裁判所に保管した。

 弁護側は、今後、裁判の立証に必要な部分について証拠として正式な提出を求め、今回保管したものと見比べて改ざんされていないかどうかを確認する。