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水産庁 クロマグロ国内養殖量、規制の方針

2012年8月29日 22:42
水産庁 クロマグロ国内養殖量、規制の方針

 東京・港区で29日、クロマグロの資源管理に関する会議が行われ、水産庁は、国内の養殖量などを規制する方針を示した。

 国内のクロマグロの養殖には天然の稚魚を使うことが多く、養殖のために稚魚が乱獲される懸念がある。このため、水産庁は、来年9月に全国で実施される漁業権の更新の際に、新たな養殖生けすをつくったり、規模を拡大したりしないよう都道府県に求めている。

 水産庁は会議で、養殖業者などにこの方針を説明し、理解を求めた。

 クロマグロをめぐっては、資源管理が課題として指摘されている。中でも太平洋クロマグロの7割以上を漁獲する日本は、今後の国際会議に向けて、十分な管理に取り組んでいる姿勢を示す狙いもある。