×

野田首相、竹島・尖閣問題できょう会見へ

2012年8月24日 2:39
野田首相、竹島・尖閣問題できょう会見へ

 韓国政府は23日、野田首相が李明博大統領に宛てた親書を受け取らず、送り返そうとしたが、日本政府は返却を拒否した。野田首相は24日に記者会見し、日本政府としての立場を自らの言葉で説明したい考え。

 李大統領による島根・竹島上陸などに野田首相が遺憾の意を表明した内容の親書について、韓国は23日、日本側に返却しようとした。しかし、外務省はこれを拒否。韓国大使館の参事官が外務省を訪れたが、親書を返却することはできなかった。韓国大統領府高官は「日本は我々の大使館の車を外務省に入れなかった。友好国としてあり得ない」と批判している。

 野田首相は「首脳間における親書の扱いで返すというのは、私は…どうしちゃったんだろうと。あまりにも冷静さを欠いた行動ではないかと。我々はクールに、大局に立って対応しようとしているが、先方がちょっとクールさをあまりに見失っているのではないかなと思う」と述べ、親書を受け取らないという韓国政府の対応を批判し、不快感をあらわにした。

 外務省が親書の返却を受けつけなかったことを受けて、韓国政府関係者は、書留郵便で23日に親書を郵送したことを明らかにした。

 しかし、日本政府は書留郵便であれ、親書の返却は拒否する方針。野田首相は「エキサイトもエスカレートもいけない」と冷静な対応に努めることを強調し、韓国側の今後の対応を見極めたい考えを示している。野田首相は24日に記者会見を開き、竹島や沖縄・尖閣諸島の問題について、日本政府の立場を自らの言葉で説明する予定。