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米海兵隊、オスプレイの事故データ公表

2012年8月9日 11:04

 新型輸送機「MV22オスプレイ」をめぐり、アメリカ海兵隊は8日、程度の軽い事故が起きる頻度が、海兵隊の航空機の平均よりも高いことを示すデータを初めて明らかにした。

 海兵隊によると、MV22オスプレイが01年から12年までの11年間に起こした事故は、合わせて40件に上る。そのうち、死者や大きな損害を出したクラスAの事故が4件、乗員に部分的に後遺症が残るなどしたクラスBが9件、最も軽いクラスCが27件となっている。

 クラスBの事故は10万飛行時間あたり2.85件で、海兵隊の航空機の平均2.07件を上回っている他、クラスCは10.46件と平均の4.58件の2倍以上となっている。これまで日米両政府は、クラスAの事故データだけを公表し、発生の頻度は海兵隊の平均値より低いと説明していた。

 海兵隊は声明で、「特に過去5年間、戦闘地域でのクラスAの事故の少なさを考えると、オスプレイが安全ではないというのは根拠がない」としている。