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戦闘続くシリア、反体制派が国境検問所制圧

2012年7月31日 12:56

 内戦状態が続くシリアで、30日も激しい戦闘が続いている。反体制派が新たにトルコとの国境にある検問所を制圧する一方、政府軍は北部の中心都市・アレッポへの攻勢を強めており、死傷者数がさらに増えている。

 ロイター通信は反体制派の情報として、トルコとの国境にある、アレッポ近郊の検問所の一つを反体制派が掌握したと伝えた。政府軍はアレッポなどで軍事作戦を継続していて、国連によると、アレッポではすでに20万人以上の市民が市内から脱出したとみられている。

 一方、在ロンドンシリア大使館のトップにあたる外交官が自ら辞任したことが30日、明らかになった。イギリス外務省によると、この外交官は「もはや市民を弾圧するアサド政権につくことはできない」と語っているという。アサド政権をめぐっては、政権や軍の高官の離反が続いていて、大使クラスだけでも今月で4人目となる。