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野田首相、本当は五輪に行きたかった?

2012年7月31日 19:27
野田首相、本当は五輪に行きたかった?

 日本選手のメダルラッシュにわくロンドンオリンピックですが、実は野田首相も開会式への出席を検討していました。国会審議など日程が詰まっていたため、結局、出席は断念しましたが、記者から「行きたかったか?」と問われると、苦笑いを見せました。やっぱり本音では行きたかったのでしょうか。

 連日、熱~い戦いが続くロンドンオリンピック。日本勢第1号の金メダルは柔道女子57キロ級の松本薫選手!柔道黒帯の野田首相もけさ、賛辞を送りました。

 「ここ一番での気合と集中力、鍛え抜かれた心・技・体の充実ぶりは素晴らしかったです」

 「アツ~イ」のはオリンピックだけではありません。各地で35℃を超えるなど暑~い日が続いています。そんな猛暑に対して、政府は5月1日からクールビズを導入。野田首相も「政府は5月1日からクールビズの徹底をしております。クールデブではありません」と、クールビズの徹底を明言していました。しかし、最近の野田首相らのクールビズへの取り組みに対し、27日の国会ではこんな批判も。

 「今年の夏は全国にまさに省エネをお願いしている。総理、副総理、最重要閣僚の財務相がみんなクールビズじゃないっていうのは大変違和感を感じます。本気で省エネお願いするつもりですか?」

 自民党・宮沢議員からの追及に野田首相は…。

 「あの、まあ…なかなかですね、とったり外したりすることが多いんですね。外国からのお客様が来ることも多かったりするので」

 周りの人からの助言もあり、ネクタイ着用が増えているという野田首相。クールビズを率先して実行すべきと指摘されました。

 一方、30日。国会に現れたのは子どもたち!東日本大震災からの復興について話し合う「子ども国会」が開催されました。本会議では、おとな顔負けの提言が発表されます。

 「復興のためには考えるだけでなく、行動することが必要だということです」

 「日本の技術を生かした防災対策や、風力・太陽光・地熱などの自然エネルギーの開発を通じて世界のために役立っていくことを望みます。国会でも日本が世界のために役立ち、できることをしっかり議論してほしいと思います」

 「私たちの委員会の提言が国会や政府、その他大勢の人たちの協力を得て実行されればとてもうれしく思います」

 前向きな提言がされる中、「おとな」の政治家である野田首相は…。

 「総理大臣になってずっと静かに聞いてくれたのは初めてです。ヤジのない見事な皆さんの態度に心から敬意を称します。ありがとうございました」

 実際、「おとな」の国会では飛び交うヤジも多いだけに、子どもたちの真摯(しんし)な姿勢には「おとな」たちも心を打たれたようです。

 消費税増税法案などの審議も来週には採決の環境が整うなどいよいよ大詰め。「おとなの国会」も「子ども国会」に負けない議論を行ってほしいものです。