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防衛白書「中国、軍の影響力が変化」と指摘

2012年7月31日 17:54
防衛白書「中国、軍の影響力が変化」と指摘

 森本防衛相は31日朝の閣議で今年の防衛白書を報告し、了承された。防衛白書では、中国情勢について「党指導部と中国軍の関係が複雑化し、対外政策決定における軍の影響力が変化している」との見方を示し、軍の影響力が増している可能性があるとの分析を初めて盛り込んだ。さらに、空母の開発が本格化し、艦船の太平洋などへの進出も「常態化しつつある」として懸念を示している。

 一方、国内配備に懸念が出ているアメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」は、コラムとして性能などが記載されただけで、本格的な記述は来年版に先送りされた。

 また、この一年間、防衛相が頻繁に交代した結果、今回の白書には4人の防衛相が登場する異例の事態となっている。