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山口知事選 逆風の中での勝利~自民副総裁

2012年7月30日 17:13
山口知事選 逆風の中での勝利~自民副総裁

 29日に行われた山口県知事選挙で、自民党、公明党の推薦を受けた山本繁太郎氏が初当選したことについて、自民党・大島副総裁は30日、「今の野田政権に対する県民の不満が一身に山本さんに向かってきた」と述べ、逆風の中での勝利だったとの認識を示した。

 新人4人の戦いとなった山口県知事選挙では、大阪市・橋下市長のブレーンで、脱原発を掲げた無所属・飯田哲也氏が追い上げを見せたものの、自民党、公明党の推薦を受けた元国土交通審議官・山本氏が初当選を果たした。

 今回の選挙結果を受けて、大島副総裁は、次期衆議院議員選挙にいかに臨むかについて、「いわゆる第三勢力的な大きな不満を直視しないといけない」と指摘した。また、早期解散を求めていく戦略については「全く変わりはない」と述べた。

 初当選した山本氏は、山口・岩国基地に搬入されたアメリカ軍の最新型輸送機「MV22オスプレイ」について、安全性に対する県民の懸念が払拭されない限り、試験飛行などに反対する考えを示している。

 森本防衛相は30日、「山口県の方々の不安や心配は基本的に変わっていないと思いますので、新たな知事と当方の政策について説明に努めてまいりたい」と述べ、山口県民の理解を求める努力を続ける考えを示した。