北部の都市・アレッポで戦闘激化 シリア
内戦状態が続くシリアで、北部の中心都市・アレッポをめぐる戦闘が激化している。政府軍は多数の戦車などで市街地を砲撃、28日の戦闘では、アレッポだけで30人以上が死亡、シリア全土では190人以上が死亡したという。
29日にシリアのアレッポで撮影された映像では、戦闘で破壊された戦車や建物の様子などが映し出されている。
アレッポは、北部の中心都市として首都・ダマスカスと並ぶアサド政権の重要拠点だが、反体制派は先週から市内の大半を占拠。これに対し、政府軍は戦車やヘリコプターなど投入して一気に制圧する構え。
人権団体によると、28日の戦闘で、アレッポでは30人以上が死亡、シリア全土では190人以上が死亡したという。人口密集地で本格的な市街戦が始まったことで、市民への被害拡大に懸念が深まっている。