領土問題交渉継続を~露大統領と玄葉外相
ロシアを訪問中の玄葉外相は28日、ロシア・プーチン大統領と会談し、北方領土問題について、今後、外務次官、外相、首脳のレベルで話し合っていくことで一致した。
玄葉外相はまず、ロシア・ラブロフ外相と会談したが、双方が原則的な立場を述べ合い、雰囲気はかなり険悪だったとみられる。
この後、プーチン大統領との会談では、経済やエネルギー、安全保障でも協力を拡大していく考えで一致し、玄葉外相は北方領土問題の進展を求めた。
玄葉外相「(北方領土問題について)あらゆる分野で協力を進める中で、互いに受け入れ可能な解決策を探りたい」
また、玄葉外相が3日のメドベージェフ首相による国後島訪問を念頭に「互いの国民感情に配慮しながら前向きな話し合いを進めたい」と伝えると、プーチン大統領は「そのようにしたい」とだけ応じたという。
両国は、次官級だけでなく、外相や首脳レベルでも領土問題について協議していくことで一致、9月にはウラジオストクで首脳会談が予定されている。