×

ハッカー世界大会始まる 人材活用の動きも

2012年7月28日 21:26
ハッカー世界大会始まる 人材活用の動きも

 ハッカーの世界大会が27日、アメリカ・ラスベガスで始まった。サイバー攻撃の増加を背景に、ハッカーを人材として活用する動きも始まっている。

 最新のIT技術やセキュリティー対策を披露し合うこの大会には、1万5000人が集まった。イベントの一つの「競技会」には、厳しい予選を勝ち上がった日本のチーム「SUTEGOMA2」も出場し、上位進出を目指した。

 20回目の今年は、初めてアメリカ国防総省のサイバー戦略のトップである国家安全保障局・アレクサンダー長官が講演に訪れ、大きな注目を浴びた。アレクサンダー長官は「我が国のサイバー空間を安全にするために必要な人材は、この部屋にいます」と話した。

 国防総省は、システムの弱点を知り尽くしたハッカーを、敵ではなく味方として採用しようとブースを出している。

 また、子供を対象にしたハッカー講座も開かれ、犯罪に走るハッカーが増える中、主催者は、より早い時期から正しい技術を学ぶことの必要性を訴えた。講座ではハッカー技術が悪用された例も教え、何が悪いか、考えてもらうという。