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大阪で意見聴取会、電力社員の意見表明排除

2012年7月22日 21:53
大阪で意見聴取会、電力社員の意見表明排除

 30年時点での原発比率など、政府が示したエネルギー政策の選択肢について国民の意見を聴く意見聴取会が22日、大阪市で開かれた。

 エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会には、抽選で選ばれた約100人が参加し、政府が示した30年の原発依存度の3つの選択肢(0%、15%、20~25%)について意見が交わされた。今回の会議は、政府が電力会社の社員の意見表明を排除してから初めて開かれ、11人が発言した。

 「0%」派の人からは「今、声を上げなければ、再稼働を認めたと思われて、3.11以前にずるずると戻ってしまう」、「20~25%」派の人からは「火力発電のコストが非常に高い中で、海外の情勢に依存するリスクが今と変わらない、もしくは上がってしまう」といった声が聞かれた。

 政府は今後、世論調査なども行った上で、来月には最終的なエネルギー戦略を決定したいとしている。