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原発事故の甲状腺被ばく分析、放医研で会議

2012年7月10日 22:16
原発事故の甲状腺被ばく分析、放医研で会議

 福島第一原発事故で、子供などにどの程度の甲状腺被ばくがあったかを分析する会議が10日、海外の研究者も参加して千葉市の放射線医学総合研究所(放医研)で行われた。

 この会議は、福島第一原発事故の直後に、特に子供や妊婦が甲状腺にどの程度被ばくしたかを詳しく調べるもので、ロシアやイギリスなど海外の放射線の研究者も参加している。

 事故当時、福島第一原発から大量に放出された放射性ヨウ素は、福島県だけでなく、宮城県や茨城県、栃木県など東日本の広い範囲に広がったことがわかっている。しかし、これまで国が調査をしたのは、福島第一原発周辺の福島県のいわき市や飯舘村などの一部の子供たちだけだった。

 放医研は今後、会議で出されたデータを参考にして広い範囲での甲状腺被ばくの実態調査を進める考えで、10月に中間報告を公表する方針。