大飯原発（福井・おおい町）３号機は１日夜、原子炉を起動する見通し。福島第一原発の事故以降初めてとなる原発再稼働に、現場周辺では再稼働への抗議活動も激しくなり、緊張が高まっている。

　大飯原発では先月１６日から再稼働の準備作業に取りかかり、１日まで順調に進んでいる。「関西電力」によると、１日午後９時頃に３号機の制御棒を引き抜いて原子炉を起動する見通し。順調に進めば２日朝には核分裂が連続して起こる臨界に達し、４日には発電を開始する見通し。

　福島第一原発の事故以降国内で初めての原発再稼働は国の特別な監視体制の下で行われていて、原子炉の起動には牧野経産副大臣らが立ち会うことになっている。

　一方、再稼働に反対するグループは、先月３０日夜から大飯原発に向かうトンネル前に車などを止めて原発構内への車両の乗り入れを阻止している。１日朝からはさらに多くの反対派が合流、関西電力が築いたバリケードを挟んで再稼働への抗議を続け、現場周辺は緊張が高まっている。