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気象庁 新燃岳の警戒範囲を2キロに縮小

2012年6月27日 2:26

 気象庁は26日、鹿児島県と宮崎県の境にある霧島山の新燃岳の火山活動について、地下深くからのマグマの供給が止まり、火山性の地震も減少していることから、火口からの警戒範囲を現在の3キロから2キロに縮小すると発表した。

 26日午後、気象庁で行われた火山噴火予知連絡会で、新燃岳の他、活発な活動が続く鹿児島県の桜島などの火山について、専門家による検討が行われた。

 この中で、去年1月に約300年ぶりのマグマ噴火が発生した新燃岳について、去年9月の噴火を最後に火山性地震の回数が減り、地下深くからのマグマの供給も止まっているとの報告がされ、新燃岳の火山活動は低下状態にあるとの見解が示された。これを受けて気象庁は、5段階ある噴火警戒レベルの「レベル3」は変えないものの、噴石などによって警戒が必要な範囲を火口3キロから2キロに縮小することを決めた。

 鹿児島県などの地元自治体は今後、降り積もった火山灰などを取り除いて安全が確保された後に、立ち入り規制を行っている範囲を縮小することにしている。