「大王製紙」は２６日、「北越紀州製紙」との資本関係の強化を発表した。大王製紙をめぐっては、前会長が子会社から巨額の資金を借り入れた事件を発端に経営が揺れていたが、創業家との対立にも終止符が打たれることになる。

　大王製紙・佐光正義社長「できれば、（創業家に）直接株を売ってもらいたかったという思いは正直あるが、こういう形で正常化されることは大変良いことだと思う」

　国内製紙業界４位の大王製紙は、５位の北越紀州製紙と資本提携を強化すると発表した。北越紀州製紙は、大王製紙・井川意高前会長ら創業家から大王製紙とグループ会社の株式を買い取り、そのうちグループ会社の株式を大王製紙に売却する。これにより、北越紀州製紙は大王製紙の筆頭株主となり、業界３位のグループが誕生する。