×

一体改革関連法案、採決後の与野党議員反応

2012年6月26日 20:18
一体改革関連法案、採決後の与野党議員反応

 衆議院本会議で26日午後、消費税増税法案を含む一体改革関連法案の採決が行われ、民主・自民・公明3党などの賛成多数で可決された。しかし、消費税増税法案の採決では、民主党から小沢元代表をはじめ57人の反対議員が出た他、16人が欠席・棄権した。採決後の与野党議員の反応は以下の通り。

 消費税増税法案に賛成した民主党・渡部恒三最高顧問「(Q反対票については?)想定通り。だいたいその通りになった。国民の皆さんに申し訳ない。3年前、政権交代で民主党に圧倒的な支持をしていただいたのに、きょうの状態は本当に申し訳ございません。謝っても謝りきれない」

 消費税増税法案に反対した民主党・山田元農水相「もちろん、消費税増税法案には反対しました。それなりの人が、本当にある意味では覚悟を決めてきっちりと反対をしていただけた。ずっと私も、この消費税増税、最初から最後まで頑張ってまいりましたので、みんなでこれからも戦っていくつもり。新党もあり得る話かもしれません。一つの選択肢でしょう。処分を待たずに決めることもあり得る」

 消費税増税法案に賛成した民主党・田中真紀子議員「大変なジレンマで、前門の虎、後門の狼。これは議員生活が長い中で、かなりきついものでした。これは消費税の逆進性がわかっていたということが一つ、もう一つは民主党の野田政権での意思決定の仕方が極めて稚拙。(Q小沢氏の新党立ち上げは?)する必要はないと思います。小沢氏でなければ民主党は与党になれなかったわけですし、小沢氏が民主党を与党に導いたのは間違いがないところですから。中にいて指導して、民主党の幹部は国会運営が稚拙ですから」「いろんな方の意見を聞いているし、新党のリーダーにならないかとか、いろんな声もいただきましたから、ここ2、3日、はっきり決めていたので、迷っていません」

 消費税増税法案に反対した民主党・山岡賢次議員「思いの外というか、思い通りというか、(造反が)非常に多数を占めた。除籍があるから、処罰があるからどうする、ということは一度も考えたことはない。あくまでも消費税増税法案が国民と約束したことなのか、我が党の政策なのか。我が党の政策にはないものであるから、それには賛成できない」

 消費税増税法案に反対した川内博史議員「国民の生活を守るために、経済にダメージを与えてはならないということで反対票を投じました。(Q処分の問題は?)党の執行部なり、幹事長がお考えになること。それは甘んじて受けなければならないと思っております。(Qもし、小沢氏が新党をつくったら?)仮定の話ですから。最善は党を立て直すことであると」

 消費税増税法案に反対した民主党・東祥三議員「(総選挙を行った)3年前に約束していないことを入れ、約束していることを棚上げしている。そういう意味で深く心を痛められている方々が、きちんと日頃からの主張を踏まえた上で行動されたということなんでしょう」

 消費税増税法案に反対した民主党・鳩山元首相「マニフェストでやらないと言ったことをやるということは、国民に対する裏切りになります。裏切りをすべきではないという判断で、消費税増税法案に反対しました。(Q執行部の責任については?)党の方針に背いたということを、今回無理をして押し通そうとしたことの責任は大きく存在している」

 消費税増税法案に反対した民主党・木村剛司議員「(Q処分もあるとは思うが?)それはもちろん覚悟していますね。(Q小沢氏と行動をともにする気持ちは?)小沢さんを含め、仲間の皆さんと一緒に行動していこうと思っています」

 消費税増税法案に反対した民主党・福田衣里子議員「低所得者対策というのはいまだ何をするのか決まらない段階で、とりあえず採決をしてしまうということが許せない。こんな大事な法案であっても、権力闘争の要因になって悲しい」

 自民党・小泉進次郎議員「本音はすっきりしませんね。民主党の分裂を見ていても、この3年くらい、彼らの主張は何だったのか。あとは国民の皆さんにもう一度、誰を国会議員として国会に届けるか問うていく。『解散・総選挙』と、一刻も早くそういう思いが国民の方から出てくるように発信していく」